≡☆ 染谷しょうぶ園 ☆≡
2012/06/14

花菖蒲(あやめ)と云えば関東近県では水郷潮来が有名ですが、そこまで遠出をしなくても、さいたま市にある染谷しょうぶ園は比較的規模も大きく、見頃を迎えていると知り、梅雨の晴れ間を見つけて出掛けてみたの。

染谷しょうぶ園

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パンフ 入園時に頂いたパンフには、約8,000m²の敷地に300種以上約20,000株もの花菖蒲が植えられ、埼玉県一を誇る花しょうぶ園−と案内されていましたが、何よりも驚かされたのが、この菖蒲園が個人の手により運営・維持管理されていると云うことなの。園内には八つ橋や四阿なども配されて趣を添え、休憩する椅子なども随所に設けられているの。そのどれもが木などの自然素材を使用する拘りぶりなの。開園は花菖蒲の開花時期に合わせた6/1-6/30迄の僅か1ヶ月間のことですが、咲き終えた花は事前に摘み取った上で来園者に供するなどの念の入れようよ。見学の所要時間は概ね一時間と聞きましたが、それでは駆け足になってしまいそうね。
住所
TEL
開園時間
:埼玉県さいたま市見沼区染谷2−248
:048-683-8787(染谷花しょうぶ園)
:9:00-17:00 入園料:¥500

頂いてきたパンフを転載しておきましたが、表示するには AcrobatReader が必要なの。
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敷地の北側に東方から入り込む低湿地があった。雨期には周囲の水を集めて沼となり、冬期には凍結して終日溶け出さない。そのため、どんな作物も、植木も生育不良なままに、荒地として打ち捨ててあった。生業である植木の生産販売を営むかたわら、何とかこの土地を有効に利用することはできないものかと苦心していたが、たまたま、花菖蒲の栽培を思いつき、調査を依頼したところ、幸い、好適であるという結果を得た。苗床としての整備をはじめながら各地の先輩達を訪ね、花菖蒲園を見学しているうちに、こんなに美しいものを、苗をふやすためだけ栽培して花を咲きすてにするのは如何にももったいない。

施設のお年寄りや、老人クラブの方々にでも見ていただいたら、さぞ喜んでもらえるのではないか。そして、いろいろな方々に見てもらうならば、いっそう、各地の各菖蒲園のように、池や八つ橋、あずまやなどの施設を整えて本格的な花菖蒲園にしようと思いたった。設計を依頼し、生業の閑な時期を見ては準備を進め、力と知恵のかぎりを打ち込んで、ようやく一応の完成にこぎつけた。市長に趣旨を説明して、園の命名をお願いしたところ、快く承諾されて「染谷花しょうぶ園」という素晴らしい名を頂いた。染谷とは、元来この里の地名であるが、いかにも谷間を紫色に染め上げる花群のあでやかな風情を思いおこさせる。

真に花菖蒲園にふさわしい名だと思う。看板も、市長の揮毫された文字を元にして構成した。施設の材料は全て日本人になじみの深い木や竹を用い、鉄やコンクリートなどの鉱物質の材質は、原則として使用しない。現在、約8,000uの敷地に300種余の名花が美しさを競っているが、将来はもっと面積を増やし、さらに新品種を導入して内容を充実させるとともに、わき水を利用してホタルを飼育したり、四季折々の花木を配してお茶の野立や、歌会や句会、種々のイベントなどにも利用できるよう、年間を通しての市民のオアシスに造り上げて行きたいと願っている。園主

帰り際にしょうぶ園を出たところで染谷の地名由来を語る案内板を見つけたの。
片柳歴史散歩コース 地名「染谷」と花しょうぶ園
地名「染谷」は、染屋を職とする人たちが住んでいたことに由来するとの説が有力です。一方次のような言い伝えもあります。その昔この地に住んでいた美しい娘を男たちが見染めたので「見染めヶ谷」というようになり、それがいつの間にか「染谷」になったという伝承です。作物や植木が育ちにくい低湿地帯を活用した花しょうぶ園は、昭和58年に開園しました。以来各地の花しょうぶを集め、300種以上が園内8,000m²の谷間を染尽くし、染谷の新たな地名のイメージを生み出しています。6月一ヵ月間だけ開園され、多くの方が花しょうぶを楽しんでいます。さいたま市教育委員会生涯学習部文化財保護課

時を経て今は花しょうぶが美しい娘になりかわり、艶を競い合っていると云うわけね。


お話が前後してしまい恐縮ですが、ここで染谷しょうぶ園へのアクセス方法について触れておきますね。公共の交通手段に頼らざるを得ない身の上としては電車とバスを乗り継ぎ、あとはひたすら歩くのみなのですが、大宮駅東口からは国際興業バスの(大03系統)染谷折返場行に乗車。But 染谷折返場行のバスは、何と朝夕の一日5本(土日祝日は運休!)のみの運行で、この便を逃すと次は夕方まで無いの。乗り遅れたりしたときには、バスの下車後に少し多めに歩くことになるけど、同じ運行系統のさいたま東営業所行や浦和学院高校行に乗車し、染谷新道BSで下車して下さいね。ξ^_^ξも帰り道にはそうしたのですが、染谷しょうぶ園 ⇔ 染谷新道はξ^_^ξののんびりとした足取りでも20分程の道程でした。尚、追体験される場合には 国際興業バス で運行経路や時刻などの最新情報を忘れずにお確かめの上でお出掛け下さいね。¥300

訪ねたときには運良く染谷折返場行のバスへ乗車出来ましたので、染谷中BSで下車しましたが、国際興業バスの標柱の傍らにはさいたま市コミュニティバスの染谷中花しょうぶ園BSの標柱も立てられていたの。同じく平日のみの運行ですが、毎時06着発と国際興業バスに比べると多発よ。でも、大宮駅は運行経路から外れているので東武野田線を利用して大和田駅から乗車しなくてはダメみたいね。とは云え、出来るだけ歩かずに済ませたいの−と云う方には一考の価値ありかも知れないわね。そのコミュニティバスの詳細は さいたま市 を御参照下さいね。トップページから 暮らし・手続き > まちづくり・交通 > 交通・道路・駐輪場 > コミュニティバス > 見沼区のコミュニティバス と、リンクを辿ってみて下さいね。

CoffeeBreak 国際興業バス側の標柱には見沼天然温泉小春日和入口とも案内されていたの。帰宅後に調べて初めて知ったのですが、BSから歩いて1分足らずの場所に日帰り温泉施設の 見沼天然温泉・小春日和 があるの。花菖蒲を愛でた後にこちらで湯浴みしてから帰るのもいいかも知れないわね。ちょっとした小旅行気分が味わえそうね。

















花菖蒲 染谷しょうぶ園は余り知られていないからかしら、それとも単に訪ねたのが平日のことだったからかは分かりませんが、来園者は差程多くはなかったの。そのお陰でせき立てられることもなく、落ち着いて撮影出来るからでしょうね、園内には迷カメラマン(笑)の姿も多くあり、近くの保育園からは課外授業の園児達の来園があるなど、親しみやすい菖蒲園になっていたの。また、植えられている花菖蒲の一株一株には園主の方の想いが込められているしょうぶ園でもあり、ゆっくりとした時間の中で観賞されることをお勧めしますね。それでは、あなたの旅も素敵でありますように‥‥‥
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どこにもいけないわ