≡☆ 指扇氷川神社の紫陽花 ☆≡
2016/06/18

指扇・歴史街道のお散歩で、指扇を訪ねた際に指扇氷川神社のことを知ったのですが、神社そのものよりも (^^; 境内に咲く紫陽花の方が見応えあり−と聞いていたの。訪ねるのなら是非紫陽花の開花時期に−と地元の方に勧められ、季節の到来を待って訪ねてみましたので紹介しますね。補:掲載する画像は幾れも拡大表示が可能よ。気になる画像がありましたらクリックしてみて下さいね。隠し画像も随所に埋め込んでおきましたのでお楽しみ下さいね。(^^;

鎮守アジサイ園

♥ Invitation ♥ この指扇氷川神社はいつ頃創建されたの?

紫陽花の紹介をする前に先ず最初に指扇氷川神社の縁起に触れたいところなのですが、由緒書などの古記録が残されていないので創建年代も分からず、委細不明なの。日頃ξ^_^ξが多くを依存する【新編武蔵風土記稿】にも「氷川社 村の鎭守なり 末社 第六天社 稻荷天神合社 別當 神宮寺 天臺宗 別所村福正寺末 靈驗山と號す 本尊十一面観音を安ず」とあるのみで、別当の神宮寺にしても既に廃寺となっているの。実は、その神宮寺ですが、江戸時代末期の弘化年中(1844-48)の火災で焼失した後は再興されることもなく、そのまま廃寺となってしまったの。堂宇と共に、縁起を記した古記録の類もその際に灰燼に帰したようね。

時代は下りますが、明治期につくられたと云う「明細帳由緒訂正願書式」(当社蔵)に依ると、景行天皇の御代と云うのですから殆ど神話の世界でのお話しになってしまいますが、当社は、東国平定の途次に当地に立ち寄った日本武尊(やまとたけるのみこと)が、武蔵国一之宮(現:大宮氷川神社)から分霊を勧請して当地の守護神として祀ったことに始まるとされているの。その後、いつの頃からか社家が絶えたことから延暦15年(796)に神宮司がつくられたものの、弘仁14年(823)に焼失。時を経た仁和元年(885)、改めて神宮寺として再建され、当社の別当を務めたとされているの。

神宮寺のその後は既述の通りですが、江戸期に記されたとされる証文「献上指出社地山林境内山林畠之事」(当社蔵)に依ると、当社の創建は大宮氷川神社と同時期で、神宮寺の開基もまた当社の創建と同時期のこととされ、境内には延文6年(1361)の銘を刻む石塔が残されていた−との記述もあり、だとすると、既に室町期には当社、神宮寺共に存在していたことになるの。「明細帳」の記述内容と矛盾する部分もあるのですが、両者共に確たる傍証があってのお話しではないので、やはり今となっては委細不明−と云うのが正直なところのようね。〔 参考文献 〕:埼玉県神社庁刊 埼玉県神社庁神社調査団編 埼玉の神社

因みに、御本家となる大宮氷川神社の創建は第5代孝昭天皇3年(BC477)のこととされ、景行天皇(71-130)の代に日本武尊が東征の折りに立ち寄り、東夷鎮圧の祈願をしたとされているの。その大宮氷川神社のことが気になる方は 染谷しょうぶ園 の氷川神社の項を御笑覧下さいね。CM でした。(^^;

指扇氷川神社の略史を御案内したところで、早速、境内に咲いていた紫陽花を紹介していきますね。
併せて、案内板の説明書きも転載しておきますが、知らずにいたことばかりで、まさに「目から鱗」の世界なの。

♥ Area #01 ♥ 最初は、参道の両脇や周囲に植栽されていた紫陽花から ・・・

 

〔 四季咲きヒメアジサイ 〕
昭和4年(1929)、牧野富太郎博士が北陸地方へ植物調査に出向いたとき、民家に咲いていた大きな手毬咲きの澄んだ青い紫陽花を見て、お姫さまのように優美だと云うことでヒメアジサイと名付けた。エゾアジサイの仲間で、葉に光沢も厚みも無く、早咲きで花色の変化が少なく、半日蔭でも良く育つ。ヨーロッパでは、弱アルカリ性の土壌のため紅い花が咲いたのでハイドランジア・ロゼアと名付けられた。

神奈川県鎌倉市の明月院や千葉県松戸市の本土寺の紫陽花はヒメアジサイで、全国の名所で沢山植えられている。ヒメアジサイは秋咲き性を持っていて、その中から四季咲き性の強いものを選抜したものが四季咲きヒメアジサイ。春から伸びた新芽が花芽となって秋まで咲く。”鎮守アジサイ園”には、多くの四季咲きヒメアジサイが植栽されている。更に、ヒメアジサイの酸度の影響による花色の変化が観察出来る特別の植栽場所もある。〔 氷川の森 花の友 〕  

 

『 紫陽花 』実は『 紫丁香花 』!?
アジサイ(アジサイ科アジサイ属)は集真藍(あづさあい)から転じたもので、青い花が集まって咲く様子を表している。平安時代の源順(みなもとのしたがう)が唐の詩人・白楽天の詩を基にアジサイを「紫陽花」と記したことにより、以後「紫陽花」となった。中国ではアジサイを「綉球花(シュウチュウホア)」と書く。「紫陽花」は、実は別の花で「丁香花(ティンシィアン)」だと云われている。「丁香花」は「紫丁香花(スーティンシィアン)」(モクセイ科ハシドイ属)のことで「ライラック」の名で呼ばれている。
色紫にして気香しく芳麗愛す可く、頗る仙物に類す。因つて紫陽花を以て之を名づく  〔 白楽天 〕

〔 エゾアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木。
多くが蝦夷地に自生することから名付けられたヤマアジサイの変種。北海道から本州の日本海側に分布。特に長野や関東北部、新潟から北海道に多い。高さ1-2mの落葉低木。葉は大きく光沢に乏しい。花序はガクアジサイと同じだが花色は鮮やか。寒さには強いが乾燥に弱く、積雪地帯以外での栽培が難しい。ここでは斜面雑木林の道路沿いに多く植栽されている。〔 氷川の森 花の友 〕
 

♥ Area #02 ♥ 参道の右手(南側)に広がるアジサイ園では来観者の記念植樹の紫陽花が咲くの。

 



願いが叶うアジサイ
実を結んでからも花(装飾花)を落とさないアジサイ
願いの道・誓った愛は永遠です。
 

 

♥ Area #03 ♥

〔 アジサイの花色 〕
アジサイの花色は白・青・紫・赤・紅・ピンク色など。アジサイの多くは酸性土壌で青に、アルカリ性土壌ではピンク色から紅色になる。これはアントシアニン系色素によるもので、酸性が強いと青が良く発色し、弱くなると青から紫に変化し、アルカリ性では紅色が良く発色するようになる。白色はアントシアニン系色素が元々無いため土壌酸度では変化しない。青色の花を咲かせるアジサイは日本特産のガクアジサイ・ヤマアジサイ・エゾアジサイの三種である。〔 氷川の森 花の友 〕
 

 

♥ Area #04 ♥ 参道左手(北側)の一角では、宝冠を思わせるような素敵な紫陽花が咲いていたの。

 

♥ Area #05 ♥

 

♥ Area #06 ♥ 社殿の背後に広がるアジサイ園では珍種のツルアジサイも。

 

〔 (米)アメリカアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木
北米原産で天然の優秀個体から増殖された珍種がアナベルで、その赤花種がピンクアナベルである。樹高は1mほど。花期が長く、花後に緑色に変わる。花は純白で、直径30cmにもなる一重玉咲きの巨大輪花をつける。冬季に深く切り戻しておくと、春新梢が伸びて花芽が出来る。剪定に高低差をつけることで新芽の出る高さを調整し、花の咲く高さを変化させる。日陰でも日向でも良く咲いてくれるので花壇に植えるのに適している。強健で、どこで剪定しても良く栽培は容易。〔 氷川の森 花の友 〕

〔 (額)ガクアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木
装飾花が額縁状につくことから名付けられた。装飾花が半球状や球状になった手毬形のアジサイ(ホンアジサイ、単にアジサイ)もこの仲間。房総半島から三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島の海岸に自生する日本固有のアジサイ。ガクアジサイはハマアジサイとも呼ばれ、海岸近くに自生し、ヤマアジサイに比べ葉が大きくて厚い。樹高は2-3m。花序の径は10-20cmでヤマジサイより大きく、装飾花のガク片の径も3-4cmある。〔 氷川の森 花の友 〕
 

 

〔 (梅甘)バイカアマチャ 〕  アジサイ科パイカアマチヤ属の落葉小低木
一属一種で日本(静岡以西〜九州)と中国に分布する。小型のヤマアジサイに似ているが、樹形は半球形となる。花期は7-8月。花は枝先にまばらに付く。白い4枚の大きな花弁を持つ大型の両性花数輪と、ガク片の合着した白く浅い皿状の装飾花1-2輪が小さな花房をつくる。花房も花も垂れ下がって下向きに咲く。花が淡桃色の品種もある。〔 氷川神社 花の友 〕

〔 (蔓)ツルアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属のつる性木本
つる性であることから名付けられた。全国の湿潤な林内に生え、木立の中で白い花が目を惹く。幹から気根を出して樹木や岩を伝わって繁茂し15mにもなる。花期は6-7月。両性花の雄しべは20-25本あり、花弁は蕾のままで開かない。これに良く似たイワガラミは、ガク片が一枚なので、4枚のツルアジサイとは区別がつく。〔 氷川神社 花の友 〕
 

 

〔 (柏)カシワバアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木
葉の形が柏に似ていることから名づけられた。北米原産で日本に自生するノリウツギに似ており、庭木として古くから植えられている。樹高は1-2m。円錐花序で、白い装飾花が固まって咲く。花序の長さは15-25mになり豪華で「ミナズキ」(ノリウツギ)に似ているが、ガク片は円形で4個。八重咲き、矮性の品種もあり、耐寒性もある。秋の真っ赤な紅葉も美しい。〔 氷川神社 花の友 〕

〔 (山)ヤマアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木
北海道から九州、朝鮮半島南部の山間谷間や林床に生える落葉小低木で、高さは1mほど。別名「サワアジサイ」。葉は楕円形または卵形で先が尾状に尖る。花(両性花)の周囲に花弁状になったガク片(装飾花)がつくのが一般的。花序の径は4-10cm、装飾花は白または淡青色、ときに紅色を帯びる。ガクアジサイに比べて小作りで枝も細く、葉の先が尖り、光沢に乏しい。「潅仏会」の甘茶を造るのに用いられるアマギアマチャもヤマアジサイの仲間。〔 氷川神社 花の友 〕
 

 

〔 (玉)タマアジサイ 〕  アジサイ科アジサイ属の落葉小低木
蕾の時期の花序が苞葉に包まれて球状になることから名付けられた。日本国有の種。福島県から岐阜県にかけての本州中部と伊豆七島に自生している。樹高は1-2m位で株立ち性。花期は夏の7月から秋の9月頃で、ガクアジサイより一ヶ月以上遅れて咲く。花序は初め球状だが、蕾が開くに従って苞葉が落ち、淡い両性花と4枚の装飾花が開く。装飾花が重なって咲く「ギョクダンカ」、装飾花・両性花とも八重の「ココノエ」、瓔珞状の花となる「ヨウラク」などがある。〔 氷川神社 花の友 〕
 

 

♥ Area #07 ♥ 以上で紫陽花の紹介も終了ですが、帰り際に境内の一角でちょっと変わった桜の木を見つけたの。

〔 イヌザクラ(犬桜)〕  バラ科サクラ属  巨樹ランキング 埼玉県1位 全国10位
幹周:414cm 主幹:179cm 樹高:18,000cm (巨樹・巨木林データベースより)
平成25年(2013)12月4日全国巨樹・巨木林の会のメンバーにより調査・計測が行われ、巨樹「イヌザクラ」として巨樹・巨木林データベースに登録された。和名の由来はサクラの仲間だがサクラのように見えないと云うことから。本州以西から朝鮮半島・中国大陸に分布。個体数が少なく、地域絶滅が危惧される極めて珍しい樹木。春、枝先に瓶を洗うブラシのような小さい6-8cmの花を多く付ける。花色は緑色かかった白なので目立たない。葉は長さ8cm前後で、葉先は少し尾状、葉の縁はやや波打つ。

〔 安産・子育ての樹 〕
犬は昔から安産で子犬の成長が早いため安産子育ての縁起もの。
犬を冠した桜の巨木、指扇氷川神社の犬桜は子育ての守り樹

犬桜の名称は桜なのにサクラに見えないことからの否(いな)に由来するのだそうよ。そのイナが転じてイヌとなり、犬の字が宛てられるようになったのだとか。へぇ〜、そうなんだ。(^^;
 

以前、指扇を訪ねた際に地元の方に勧められたのが今回紹介した指扇氷川神社の紫陽花なの。神社の佇まいこそ村の鎮守さまの趣きですが、広い境内に咲く紫陽花は種類が多くて、まさに見本市会場の様相なの。ξ^_^ξはツルアジサイがあることを初めて知りましたが、珍種中の珍種よね。この鎮守アイサイ園の運営ですが、市民団体「氷川の森 花の友」を中心とした方々のボランティア活動に支えられているの。日頃の丹精があればこその紫陽花ですが、愛情たっぷりに育て上げられた紫陽花ですもの、あなたが訪ねるときには満面の笑みで迎えてくれるハズよ。あなたも是非一度お出掛けになってみて下さいね。それでは、あなたの旅も素敵でありますように‥‥‥

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